糖尿病の食事療法では食事の摂る量、内容、時間のバランスが重要です

運動療法と並んで、糖尿病治療の中心を成している食事療法は、最初から完璧に行うことは難しいので、現在食べているものをリストアップして看護師や栄養士に見てもらい、指示エネルギー量および食品配分を、具体的な献立例を用いるなどして1日分の食品構成として提示してもらいましょう。

食事療法の基本は、@指示エネルギーを守る、A栄養バランスのとれた食事を摂る、B三食の量をほぼ均等にする、C食事間隔を5〜7時間程度にする、ということです。

上記のポイントを厳格に守るためには、自分で調理をするのが一番ですが、高齢者で料理経験のない人、仕事で忙しい人などは、外食の機会が多くなったり、ご飯は自分で炊いても後は惣菜を買ってくるというケースが多いかと思いますが、外食や惣菜を上手に選んで食べることで、食事療法は続けることができます。

食後のインスリン分泌量は、エネルギーの摂取量で決まります。糖尿病の患者さんはインスリンの分泌能力が低下しているので、1回の摂取エネルギー量が多いとインスリンが不足し、作用不足で血糖値が上昇してしまいます。

そのため、三食のエネルギー量をほぼ一定にし、1回の食事でたくさんエネルギーを摂取しないようにすることが大切です。一方、薬物療法を行っている患者さんは、エネルギーの摂取量が少ないと低血糖状態になることがあるため、一定にすることが大切です。

日本人の糖尿病の大半を占める2型糖尿病では、インスリンは食事後の血糖上昇に遅れて、時間をかけて分泌されます。1型糖尿病でも、吸収の早い超速攻型インスリンもありますが、速攻型インスリンでは効果の出現に時間を要します。

どちらのケースも、食後の血糖の上昇をゆるやかにする必要があります。そのためには、絶食期間が長時間にならないこと、1回の食事を短時間で済ませずに、ゆっくり時間をかけることが大切です。

糖尿病や腎臓病などで食事制限がある人、介護食が必要な高齢者のために、摂取カロリーや栄養バランスを考えた食事の宅配サービスも近年は増えています。一定期間のお試しセットを取り寄せてみれば、どんな献立が食事療法に適しているのかがわかります。

しかし、個人の細かい要望などには応えてもらえないこと、契約が1ヶ月単位であること、1食あたりの値段も800〜1000円程度と決して安くないことなど、サービスを利用するにあたって知っておきたいこともあります。


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