HbA1cを見れば、過去1〜2ヶ月間の血糖コントロールの状態がわかります

ヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を体の隅々にまで運ぶという重要な役割を果たしています。ヘモグロビンは血管を流れている間に、血液中のブドウ糖と結びつきます。

糖尿病の人は血糖値の数値が高いので、それに比例してHbA1cの数値も高くなります。つまり、血糖値が高いほど、またヘモグロビンがブドウ糖に曝されている時間が長いほど、HbA1cの数値も高くなるわけです。

糖尿病の患者さんは日々の血糖コントロールが欠かせませんが、HbA1cは他の糖尿病の検査と異なり、食事や運動の影響を受けにくく、1〜2ヶ月前の平均的な血糖コントロール状態を把握することができるため、糖尿病の診断や、血糖コントロールの観察に欠かせない重要な指標となっています。

HbA1cの数値は単体で見ても実感が沸かないので、グラフをつけるなどして経時的に把握することで、血糖変動の傾向をつかみやすくなるでしょう。HbA1cの数値を指標にすると、食べ過ぎの日が何度かあっても、他の日が正常なら、平均して血糖コントロールは良好となるでしょう。

ただし、HbA1cの数値では血糖値の日内変動はわからないので、空腹/食後血糖値もみていく必要があります。自身の血糖変動の傾向が分かれば、アルコールをもう少し控えたほうがよいとか、外食の機会はもう少し増やしても大丈夫だろう、などメリハリの利いた食生活を送ることができます。

糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法ですが、血糖値を気にしすぎた食事メニューにこだわると、食事療法の継続に悪影響となる可能性があります。メリハリをつけた食事をするためには血糖コントロールの指標を知り、自らの血糖コントロールの状態を把握することが大切です。


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